ピックアップ箱の中で思ったこと、ピックアップのモチベーションを維持するにはどうすればいいのか

2月下旬。アポ失敗に終わった僕は友人に渋谷へと呼び出された。どこか遊びに行こうと。とりあえず、前から気になっていたT2に行こうと思った。T2があるならT1もあるはずだ。 我々はT1を探し始めた。しかし、結局T1はどこにも見つからなかった。六本木にはV2もある。ということはV1もあるのか。今度探そうと思う。


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話が逸れた。T2の前に来た我々は外に並んでいる客層を見て若干ビビった。若いギャルが多い。我々の見た目は割と落ち着いている誠実系なので、ミスマッチが起こるのではないかと思えた。

色々考えているうちに、T2行きはやめることにした。前に1回行ったことがあるからいいかという気持ちもあった(そのときは日曜の12時前で客が全然いなかったので、週末の雰囲気は分からなかったけど)。

結局、いつもの六本木のピックアップ箱に行くことにした。六本木に着いて箱に入る。中はいつもどおりだ。充分に混雑している。この混雑度は電車の中では苦痛だが、クラブの中ではこれくらいがちょうどいい。

僕は酒を飲み音楽を楽しみ煙草を楽しみながら、箱の中を観察してみた。そうしていると辺りの様子がかなり客観的に見えてくる。

ピックアップ箱に行ってみると、こいつらは欲望に支配されてるサルなんじゃないかと思ってしまう。手当たりしだい声かけてる奴が多いし、オープナーも酷く雑だった。もう誰でもいいから声をかけているかんじだ。ほとんどが「静的なオープナー」で「動的なオープナー」を使っている人はほとんどいない。「飲もうよ」とかいきなり掴みかかったりとか、そんなオープナーだ。しかし、この箱ではそんな雑なオープナーでも機能していた。声をかける側もかけられる側も、一定以上の水準(決して高くはない)であれば、誰でもいいと思っているような気がした。

ピックアップの世界には「3秒ルール」というものがある。この3秒内で「動的なオープナー」を使うのはかなり熟練した技が必要になってくるように思う。約1秒で相手の全体を「観察」し、約2秒で歩きながらオープナーを考え出す、といったところか。僕の場合、15秒くらいはかかるだろう。普通の人もそれくらいはかかるのではないか。ただ、相手側がこちらの存在を認知していない場合、いくらでも時間をかけることができる。別に5分や10分考えていたっていい。そんなことしていると、ライバルに先に声をかけられるか、ストリートなら相手を見失ってしまうのがオチだが。だから、ライバルが多い環境下やすれ違いざまに声をかける場合などは、必然的に「静的なオープナー」を使わざるを得ないことも多々ある。ここの箱では「観察」して声をかけている奴はほとんどいなさそうで、雑なオープナーと雑な会話をひたすら繰り出していた。女の子側も酒にも雰囲気にも酔っている。そのような状況であれば、雑なオープナーや会話でも問題なく成立してしまう。

しかしながら、全くセンスを感じられない。ピックアップの世界では「泥臭くいけ」というのが本質なのかもしれないが、僕はセンスがないやり方は嫌いだ。そもそも「観察」を前提としない、声かけや会話は相手にとって失礼だ。オレは相手をも魅了するような芸術的なフリーキックを蹴りたくなっていた。

箱の中でそんな思索に耽っていると、なんだか雰囲気に嫌気がさしてきて、その日はほとんどピックアップをせずに、酒と煙草と音楽を楽しんでいた。それから価値観がとても似ている男と知り合った。彼は既婚者だが、箱の中で見つけたものすごくタイプな子がいた。ある程度和んだが、他の男に取られてしまい、再びチャンスを狙っているようだった。ピックアップの世界では、そういうのは「オンリーワン中毒」とか「非モテコミット」とか言われて、やってはいけない行為の一つだ。でも、僕はなぜかその男に共感を持てた。結構長い時間お互いの恋愛観を話し合っていたと思う。価値観が似ている男と話すのはとても楽しい。それは女とのくだらない会話の時間よりも大切な時間に思えた。

そんなことをしてそれなりに楽しんでいると、友人が「あの子達に声かけてきて」とか言ってくる(本人曰く、声かけが苦手らしい)。僕はモチベーションが低下していたが、決して地蔵はしなかった。言われたとおり、指定されたセットに声をかけ続ける。できるだけ「動的なオープナー」「動的な会話」を心がけながら。しかし、実際は雑なオープナーで行かざるを得ないことも多々あった。相手が移動しているときとか、後ろから追いかけるときとかは、観察している余裕もない。すぐに声をかけないと、他の男に取られてしまう。仕方なく、適当な声かけに頼ることも多々あった。その後も「動的な会話」を心がけるが、どうしてもルーティーンに走ってしまう自分がいた。

適当なオープナーと適当なトークを繰り広げる。そんなことを繰り返しているうちに、それが壮絶なくだらない余興に思えてしまった。果たしてそこに何かしら生産性はあったのか。

俺たちがやっているのは、ゲームのように見えて決してゲームではない。リアルな恋愛というのはどこにあるのか。大学生以来、女性にときめくことがほとんどない。入れ替え不可能な存在はどこにいるのか。理想の相手を見つけるにはピックアップを続けなければいけない宿命なのかもしれない。

ピックアップのモチベーションを維持するのは酷く大変だが、これはもう脳をハッキングするしかないと思う。例えば欲望という本能で理性を支配するとか、アルコールで理性を飛ばすという方法があると思う。今度は脳をハッキングしてピックアップに挑んでみよう。そこに生産性はないのかもしれないが。でも僕にとっては雑念を消すことが何よりも大切なことだと思えた一日だった。

以上。たいしたこと書いてないけど。

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