ナンパスキルはビジネスに役に立つのか

ナンパスキルはビジネスに役に立たないという指摘があったので、ナンパスキルとビジネススキルについて少し考えてみる。

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このツイートが想定している「ビジネス」の前提を考える必要がある。

ビジネスモデルやフルコミ営業への言及から、想定されるケースは、
・自営業、経営者
・営業(特にインセンティブが大きい場合)
が典型例だろう。

その場合、ナンパスキルが役に立つことはあるのか。

ツイートのとおり、ダイレクトには役に立たないだろうというのは私も同意である。

ナンパスキルというのは、見ず知らずの相手との対人関係構築力であるが、モチベーションとなる要素がビジネスとは全然違う。

自営業とか経営者とか自分でビジネスを持っていたり、とにかく契約を取ることが至上命題のような営業職である場合、そのモチベーションは、基本的には「金」であろう。つまるところ、感情的な要素は本質的にはトリガーにはならない。個人ビジネスだと義理人情みたいなものは多少はあるのかもしれないが。

一方、ナンパにおけるそれは「金」ではなく「恋愛」や「快楽」といった要素である。
これは、あくまでも私的なモチベーションであり、かつ、かなりの部分が感情や人間の根源的欲求に基づくものである。

※「金」も人間的な欲求であるが、「恋愛」などの方が、より動物的な人類の本来的な欲求なので、ここではその前提で話を書いている。

このモチベーションとなる要素の根本的な部分に、大きな違いがある。

したがって、「ビジネス」を「金」に近いニュアンスで捉えた場合、根源的な欲求ベースが異なるナンパスキルはそんなに直結しないと思う。

言い換えると、「ビジネス的に口説く能力」と「異性を恋愛的に口説く能力」は、テクニック的な部分(間接的な部分)は通ずるところはあるかもしれないが、テクニックを超えた本質的な部分(直接的な部分)は源泉が違う以上、やはり異なるものだと思う

一方、別の職種を考えたときはどうか。

例えば、サラリーマンで内政の仕事(社内で完結)が結構な割合を占めていて、たまに他社との協力関係(ときとして対立関係)があるような状態である。
他社との関係も、何かモノやサービスを売る(売られる)という関係ではなく、どちらかというと、何かのプロジェクトで担当者どうしでうまく協業していくような仕事を想定する。

この場合、モチベーションは一義的には「金」でも「快楽」でもなく、あまり定量的ではないが、そのプロジェクト自体をうまくこなし、会社や上司から評価されるということだ。

他社の担当者との関係では、ときに金銭面での利害対立はあるが、大半はそういう利害対立ではなく、会社としてのポリシーに沿っているかいないかという対立である。これは、自分も相手も企業のサラリーマンであるからである。

プロジェクトをうまくこなすことが双方のモチベーションの場合、そのモチベーションは割と緩い。

したがって、根源的な部分でのスキルの共通性は必要ない。それより、緩い部分での一般的なスキルが共通的であれば、十分に応用は可能だと思う

営業のように案件をとってくることが主要な仕事の場合、最初に書いたように「金」がモチベーションになる。

一方、例えば、プロジェクトベースで組み込まれていて、その中で他社との関係を築くような場合は、「金」は一義的モチベーションではない(会社や上司に評価されることは最終的には給料に跳ね返るので、大きく見れば「金」はモチベーションかもしれないが、一義的ではない)。モチベーションは割と緩いものであり、緩い汎用的なスキルであっても応用がしやすい。

したがって、
・サラリーマンで、
・プロジェクトに従事しており、
・自分では営業はせず、
・普段は社内関係の仕事が多い
ような人であれば、ナンパスキルは多少は役に立つと思う。

具体的には、普段は社内関係の仕事が多い場合、他社の社員と関係を築くためのコミュニケーション能力が不足していることが多く、それをナンパスキルから一般化した対人関係構築力として整えることができれば、ある程度は役に立つ

仕事での関係というのは、単にそのプロジェクトの出来だけで関係性を築くのは難しい。ひたすら仕事の話で関係性を築いていくことは難しいということだ。

ある程度、他社の事情(本音)も理解した上で、仕事を進めていくには、他社の担当者から事情(本音)を察することは重要である。
このときに、うまく関係を作れていれば、そういう事情(本音)もそれとなく話してもらえる可能性がある。
また、それを直接言ってくれなくても、対人理解力が高くなれば、言われなくても察する能力で理解できることもある。

繰り返しになるが、このような仕事は根源的な欲求に直結していないので、他の分野からのスキルを汎用化して「まあまあ」の水準で使えれば、それなりに役に立つということであるが、それ以上にはならない。ナンパスキルを直接移植して、それが第一の強みです、ということにはならないということだ。

まとめると、結局ナンパスキルが仕事に役に立つかどうかは自身の役割しだいだと思う。ナンパスキルは仕事に役に立つこともあるし、役に立たないこともある、というのが私見である。

※ここでビジネスというと、自分でビジネスをしているように見えるので、「仕事」としておく。

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